飛騨地域で活躍するあの人が紹介するおいしいもの、素敵なお店、楽しい場所。今回は「家具の街飛騨高山」を牽引する企業のひとつ、日進木工株式会社の社長を務める北村卓也さんにお話を伺いました。
【勝手に夜のしっぽり観光大使の高山Bar紀行】
僕にとってバーはとても大切な場所です。仕事柄、会議や出張など慌ただしい日が多いため、バーでゆっくり過ごす時間があるとほっとするんです。
バーは非日常的な場だと思っています。非日常というと旅行を想像しますが、旅行のように遠くに行かなくても、家から歩ける距離にあって、でも日常とは少し違う場所。美味しいお酒、心地よい音楽、マスターとのお喋り、一人でのんびり飲んで仕事のことを考えたり考えなかったり・・・・「日常の中にある非日常」と言えるバータイムは僕に欠かせないものです。
元々お酒は好きですが、バーで飲むお酒は特に美味しいですね。お酒のプロが、好みや気分に応じて一杯ずつ作ってくれる飲み物はとても贅沢だと思います。
最近、ウィスキー好きが高じて(?)日進木工でもお酒に関わる事業を始めてしまいました。飛騨家具の曲木の技術を使い、ウィスキーの樽を作ることにしたのです。樽はお酒の出来や味を左右する重要な存在。自分たちの会社が作った樽で美味しいお酒が作れたら嬉しいなと、今からとても楽しみです。
さて、今回はそんなお酒好きな僕が紹介する、高山市でおすすめのバー3選です。
痺れるほど渋い 葉巻が吸える大人なバーPURPLE PLUS (パープルプラス)
陶器を扱うお店(太田茶碗店)のマスターが営む渋いバーです。店主はウイスキーとシガー(葉巻)とコーヒーにとても詳しく、その趣味が高じて陶器店の隣にお店を作ったのだとか。カウンター7席~8席、2名かけテーブル1席の小さなお店です。
店内は壁一面にウイスキーボトル。市販されていないレアなウイスキーも多く、見るだけでこだわりを感じます。マスターは多方面に博識な方で、お酒・シガー・コーヒーのほか、それらに合うマニアックなチョコレートもあります。
ここではウイスキーをストレートでちびちびといただくことが多いのですが、まさに至福の時。チョコレートをかじりながらウイスキーの話で盛り上がる、粋な大人のお店です。
また、PURPLE PLUSさんの特徴は、シガー(葉巻)が吸えること。僕はタバコは吸わないのですが、シガーは興味本位で体験してみました。店主に初心者向けのシガーを尋ねると、キューバ産のものがおすすめとのこと。シガーには帯が巻かれているので、気に入ったデザインの帯のシガーを選びました。店主がシガーカッターで火を付ける側をカットし、シガー用ライターで着火してくれますが、その所作は美しく、見入ってしまいます。
渡された一本をゆっくり吸い、肺に入れずにふかして楽しむと店内に漂う煙と香り・・・まるで映画スターになった気分(笑)。シガーに合うというアイラ島のシングルモルトウイスキーとの組み合わせは絶妙。シガーと一緒だと香味が変わり、違いを楽しめます。
素敵なお店ですので繁盛してほしいですが、個人的には隠れ家にしたいのであまり教えたくない気もするお店です。
PURPLE PLUSパープルプラス
住所 岐阜県高山市天満町3-60
電話 0577-32-2328
営業時間:20:00~深夜
高山の夜は結局ここに行き着く RUM DANCE HALL(ラムダンスホール)
僕がかなり昔から通うバーです。今まで何度訪れたのでしょう・・・夜の終着点はここ「ラムダン」ことRUM DANCE HALLしかありません。若い頃から通っているので、僕の中では大人の社交場といったイメージです。マスターのそのちゃん(上堂薗 浩さん)が素敵ですし、マスターのこだわりが詰まったお店もまた素敵なんです。
お酒はウイスキーと焼酎がメインですが、基本的になんでもあります。ウイスキーもスコッチ、ジャパニーズから、大好物アイラ島のウイスキーも種類豊富。夏は生ミントがたくさん入ったモヒートが最高に美味しいです!バーですが食事もイケてます。
僕の締めの一杯は、Laphroaig(ラフロイグ)という緑色のボトルに入ったスモーキーでインパクト強めのお酒。一度嗅ぐと忘れられない薬品のようなヨード臭があり、日本では「正露丸に似ている」とも言われるくらい臭いですが癖になるウイスキーなんです。このお店で飲むLaphroaigは、多少辛くても嫌なことがあっても、全部忘れてまた生きようと思える・・・明日への活力剤です。
また、ラムダンは音楽も魅力的。大きめの音で流れるセンスの良いジャズやレゲエが心地良いです。個人的には、マイルス・デイビスの暗く重いトランペットの音が、ラフロイグのヘビーさとマッチして、日常に疲れたら自然と足が向いちゃう不思議なバー。飛騨の季節のうつろいと共に、今夜もステキな酒と音を♪
RUM DANCE HALL(ラム ダンスホール)
住所:岐阜県高山市朝日町29
電話:0577-36-1682
営業時間:21:00 ~ 深夜
高山で一番オーセンテックなBar Bar Rabbit Hole
高山で一番オーセンティック(正統派な)バーといえば、ここ。店主の本郷さんは本当にお酒に詳しく、マニアックで知識豊富。どんな無茶振りにも答えてくださるバーテンダーでもあり、本当においしいお酒を提供してくださいます。高山ではここでしか出会わないようなお酒もあります。真っ白なカウンター席の他、川を眺められる個室、グループで貸切パーティもできる2階フロアもあり、一人でも、カップルでも、友達とでも使いやすいお店です。
初めに出してくださるフルーツやチーズもおしゃれで完璧。薄張りの繊細なグラスにもこだわりが感じられます。
ガツンとくるウィスキーだけでなく、女性が喜びそうな季節のフルーツを使ったカクテル、ハーブを使ったリキュールのカクテルも豊富。ノンアルコールのドリンクも作っていただけます。
こちらは茗荷をつかったカクテル。薄いピンク色がかわいらしく、味も爽やかでハーブが好きな方には特におすすめとのことでした。
もちろんウィスキーも多種多様!マスターにおすすめを聞いたり、味の好みや気分をを伝えて会話を楽しみながら、「じゃあそれお願いします」と・・・ついつい飲み過ぎてしまいます。お酒好きなお客様も多いので、マニアックなお酒トークも楽しめますよ。
店内は明るく上品な雰囲気ですし、お酒の種類も豊富。ノンアルコールカクテルも作ってくださるので女性のお客様も多く、バー初心者の方でも安心して入ることができるお店だと思います。ウィスキーだけでなく珍しいお酒や美味しいカクテルが飲みたい!という方におすすめのバーです。
バー ラビット・ホール
住所:岐阜県高山市本町2丁目17
電話:0577-36-3501
営業時間:19:00~0:00
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お酒好き北村のおまけコラム:バーの七不思議
知ってたかい?バーってどこも時計がないんだよ!バーは最初から設定が“非日常”ってことになっている、だから暗い。女の子を口説いてもマスターは知らん顔してくれる(とボクは思っている)。
カフェは時計があることが多い。なぜかというと、カフェや喫茶店は待ち合わせに使うから。カフェは“日常”だけどバーは「時間のことなんか忘れて、いつまでもゆっくりしてください」ということで時計がないらしい。ボクはバーで時間を忘れてゆっくりするのが好きで毎日来たいし、来たらずっと居たくなってしまう。困った問題!
一つひとつに匠のこだわりを。日進木工株式会社
今回登場していただいた北村さんが代表取締役を務める会社はこちら!
【日進木工株式会社】
ホームページ https://www.nissin-mokkou.co.jp/
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