高山市天満町に令和3年8月8日オープンしたばかりの新店を紹介します♪創業100年の精肉店から誕生した「ミンチカツ」の名店で、お店やメニューへのこだわりをオーナーの新井さんに伺いました!
こだわり空間「古き良き時代と現代を融合させたほっとする場所」
新井さん:元々は金物屋さんとして営業されていたお店をリフォームしました。壁や土間、天井は当時のまま使われています。昔のものでも残せるものや使えるものは活かし、新しいものと融合させ、清潔感がありながらも懐かしくあたたかみのあるお店を目指しました。昔を知るお客様からは「懐かしい」「居心地が良い」という感想もいだだきます。
まさに私が作りたいお店は「地元の方、観光の方、どんな年代の方が来られてもほっとできる落ち着いたお店」なので、そう言っていただけると嬉しいです。また、設計・建築・食器等の備品は全て地元の業者さんにお願いしたのですが、お店の構想や食器選びまで一緒に考えてくださいました。
さらに、カウンターの一枚板は大工さんから開店祝いとしていただいたものです。たくさんの方々のご協力のおかげでお店を開くことができ、感謝しかありません。
こだわりメニュー「新食感のオリジナル”名物ミンチカツ”」
うちのミンチカツは「大きいのが2つもあるのに、全然もたれなくてペロッと食べれる!」とお客様からよく驚かれます。1番おいしい状態で食べてもらいたいので、注文いただいてからの“揚げたて”にもこだわっています。
精肉店の3代目という利点をいかして、牛肉は塊から仕入れて店内でさばいて、毎日使う量だけミンチにしています。あまり公にはしてないですが実は「飛騨牛」を使用しています。
玉ねぎは「淡路島産の玉ねぎ」をじっくりアメ色になるまで炒めたものと「飛騨産の生玉ねぎ」(時期による)の2種類をブレンドして、甘みと旨味を最高の状態まで引き出しています。それが独特の新食感になっていて「今迄食べたことない”甘くて柔らかい”ミンチカツですね」と言われる方が多いです。
初めての食感に好みが分かれるかもしれませんが、ぜひこだわりの「名物ミンチカツ」を味わってほしいです。
こだわりのソースは2種類
・自家製ミンチカツソース(トマトと赤ワインベースで酸味のある爽やかな甘みが特徴)
・地元醬油店の無添加醬油(甘いのが苦手な方用)
こだわりの歴史「ミンチカツ誕生秘話~まるしん食堂誕生までのきっかけ」
私の祖父は大阪の市場で創業100年の精肉店を営んでいたのですが、大型スーパーの出現で厳しくなってきた時代の流れをうけて、父が洋風レストランを開業したのが始まりです。
元々、精肉で余る切れ端を利用して一般的なミンチカツを販売していたんですが、レストランメニューとして何度も改良を重ねて、試行錯誤の末「完全オリジナルのミンチカツ」を完成させ、30年以上大阪のお店で今も愛され続けています。
「このミンチカツを次世代に引き継ぎたい、多くの人に食べてほしい」というのが、きっかけです。
それと、19歳で調理師学校卒業後、長年飲食店で働いていましたが、怪我を機に飲食店勤務が難しくなって、初めて飲食業界以外で働いたんです。「飛騨高山レトロミュージアム」の受付で働いた際に「古いモノからは、あたたかさが伝わってくる」と改めて古きモノの良さを感じ、そんなお店を自分で作りたいと思ったのも後押しになり、縁あって高山でお店を開くことになりました。
こだわりの想い「地元の人が集まる大衆食堂」
祖母の家に泊まりに行くといつも銭湯に行き、その時に大衆食堂の前を通っていたんです。その頃のおばあちゃんとのあたたかい思い出がずっと心に残っていて、そんな場所を作りたいというのが原点になっています。地元の人が集まり誰でも気軽に来れて、ホッとできる「大衆食堂」のようなお店にしたいです。
仕事につかれてスタミナつけたい人、忙しい方に仕事帰りによってほしい、ちょっと困ったときに食べに来てほしい。
高山のソウルフードとして、これ食べなきゃ始まらない!って言ってもらえたら嬉しいです。
その他
名物のミンチカツ以外にも、店主の気まぐれメニューも好評で、テイクアウトやお弁当も対応しています。(お弁当は前日までの要予約)
店主の新井さんよりメッセージ
1日の締めくくりにはぁっと一息つける場所にしたいです。うちのご飯を食べて癒されて、ほっとしたり、さぁがんばろうと思ってもらえたら嬉しいです。
私らしくキャラを生かせる雰囲気で、私の想いが100%つまったお店です。
まるしん食堂
住所:高山市天満町3丁目67-1
営業時間:11時〜14時/18時〜21時(L.O 20時)
定休日:水曜日(不定休有り)
TEL:0577-70-9030
予約方法:電話予約のみ(DMの予約注文不可)
駐車場:2台(天満町4丁目/南駐車場⑧⑩)
Instagramはこちら ひだっちblogはこちら
※掲載時点の情報です。最新情報はお店へお問い合わせください。
素敵な笑顔と明るい接客が光る新井さん。「実はシャイで人見知りで、お客様に外で会うと緊張してしまうんです」と可愛い一面もありますが、ひとたび店内に立つと自然にいつもの元気な姿に変わるそうで、新井さんの接客魂に感動しました。
新井さんの美味しいお料理とあたたかい人柄に出会いに、ぜひ足を運んでみてくださいね。
当店は、メンチカツでなく「ミンチカツ」です。関東では「メンチカツ」、関西では「ミンチカツ」地域で呼び名が違うらしいです。(諸説あり)