飛騨高山といえば、年間400万人以上もの観光客が訪れる日本有数の観光地。そんな街に住んでいる私たちは、無意識に「観光客向けの情報」と「地元民向けの情報」を分けて捉えがちです。しかし、観光客だけではなく、地元の人たちも楽しめるアクティビティがあることをご存じでしたか?そこで「地元の方に行ってほしい!地元の体験アクティビティ」を紹介します!
今回ご紹介するのは【蕎麦打ち体験】です!
高山市高根産の貴重な在来種「火畑そば」を使用
蕎麦打ち体験ができる「塩沢温泉 七峰館(しちほうかん)」は、高山市高根町にある温泉宿です。野麦峠や無印良品南乗鞍キャンプ場などがある、自然豊かな町高根町。飛騨地域にお住まいの方も、高根まで足を伸ばすことはあまりないのではないでしょうか?
すごく遠そうなイメージですが、高山市街地から車で1時間とかからずアクセスできます。意外にあっさり着いてしまいますよ!道中はせせらぎ街道におとらない絶景ドライブでした(^^)
蕎麦打ち体験の予約をしていることを受付で伝えると、奥へ案内してもらえます。
通されたお部屋にはすでに蕎麦打ちセットの用意が。長い綿棒をはじめ、触ったことのない道具がズラリ。これはテンションが上がりますねー!!
標高の高い場所は蕎麦がおいしく育つと言われていますが、高根町日和田地区にある蕎麦畑はなんと標高1200m超え!しかも七峰館の蕎麦打ち体験では、「火畑(ひはた)そば」という高根の在来種蕎麦粉を使用しています。
実はこの火畑そば、一般には流通されていないとても貴重な品種なのだそうです。高根町で毎年10月に開催される「火畑そば収穫祭」などのイベントで提供されるほかは、高山市内の一部のお蕎麦屋さんに卸しているのみなのだとか。
品種改良したものにくらべ、香りや風味などの個性が強く出る在来種の蕎麦。どんなお蕎麦になるのか、楽しみです!
先生が丁寧に教えてくれるから初めてでもちゃんと蕎麦が打てる!
先生は、地元高根の「あじびかり蕎麦の会」会長の方です。エプロンをお借りして、さっそく蕎麦打ち体験スタート!
袋に入っているのが蕎麦粉400gと混ぜ粉(小麦粉)100gです。蕎麦粉の割合が八割、つまり二八蕎麦ですね。一人前100gとして、五人前の蕎麦を作ることができます。
朱色の大きなこね鉢に蕎麦粉を広げると、お蕎麦の香ばしい匂いがふわっと部屋中に広がりました!
水を少しずつ加えながら粉を混ぜてこねていきます。この工程は蕎麦打ちの中で一番重要で、蕎麦の仕上がりを左右するそうです。先生が生地の固さを確認しながら、こね方や加水量を丁寧に教えてくれます。
生地がまとまりました!ここから平べったく伸ばしていきます。
ある程度の大きさまで手で伸ばしたら、今度は綿棒を使って薄く広げていきます。
十分な大きさに伸ばせました!
生地の端がもこもこ丸くなっているのはご愛嬌です(笑)。プロが伸ばすと綺麗な長方形になるそうですよ!
生地が破れないように、そーっと折りたたんでいきます。
先生「こうやって打ち粉をたっぷり振ってね!」
いざ、蕎麦を切ります!
「切り台」と呼ばれるまな板はよく見るとL字型になっています。切るときにグラつかないよう作業台に引っ掛けて使います。
指に力がギュッと入ってますねー、緊張しております(笑)。そこそこ均一に切れたのではないでしょうか?!
切ったあと、蕎麦を手にとって軽く広げ、ポンポンと打ち粉を落として完成です!
打った蕎麦はすぐに茹でてもらいその場で「いただきまーす!」
完成した蕎麦は厨房で茹でてもらい、隣の食堂で頂くことができます。複数人で体験した場合も、誰が打った蕎麦か分かるように別々に茹でてくれます。お互いに食べ比べて品評会をするのも楽しそうですね!
モチっと弾力のある麺で、蕎麦の良い香りが口の中に広がります!一瞬でペロリと平らげてしまいました。
残った蕎麦はフタ付きのプラスチック容器に入れてもらえます。ご家族やお友達へのお土産にできますね!
温泉にも入れて、高山市街地から日帰り旅行にぴったり!
七峰館の温泉は10時~18時まで日帰り入浴ができます。蕎麦打ち体験のあとはぜひ塩沢温泉の湯にゆっくり浸かってみてくださいね!
飛騨地域で、地元の方も楽しめるアクティビティは他にもたくさん!次の休日は、地元で楽しんでみてはいかがでしょうか?
この記事をきっかけに、新たな飛騨高山の魅力を見つけていただけると嬉しいです!
体験・施設情報
■施設名 塩沢温泉 七峰館
■体験できる時期 通年
■料金 4,500円
■所要時間 2時間
■予約方法 じゃらん
■休業日 水曜日
■体験時間 10:00~12:00、13:00~15:00
■持ち物、服装 汚れてもいい服装でお越しください。
■住所 岐阜県高山市高根町上ケ洞290
■電話 0577-59-2326
■ホームページ 塩沢温泉 七峰館